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オートバイで成功したホンダ最初の自動車。そのDOHCエンジンは当時の常識からかけ離れた精緻なメカニズムと性能、後輪チェーン駆動を採用し注目の的に。ホンダはこのスポーツカーで自動車メーカーに参入した。昭和39年(1964)
エンジン |
水冷4サイクル 直列4気筒 DOHC 531cc |
最高出力 |
44PS/8,000rpm |
最高速度 |
130q/h |
重量 |
725s |
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<世界を驚かせたスポーツカー”S500”>
軽トラックのT360に続き、昭和39年(1964)に発売されたS500。それまでの国産車にはなかった本格的なスポーツカーとして注目を集め、ホンダの四輪進出を世界に向け鮮烈に印象付けた。
キャブレター4連装のDOHCエンジンは、GPマシンのエンジン同様に「時計のように精密」と評され、最高出力も531ccの小排気量から44PS/8000rpmと、当時としては常識破りの性能を発揮。また後輪をチェーン駆動とするなど、随所に二輪の技術が活かされた。
さらに、国内販売される自動車の色には消防車を思わせる赤を使うことが規制されていた時代に、創業者・本田宗一郎の「赤はデザインの基本」であるという強い主張を貫き、鮮やかなスカーレット(深紅色)のボディカラーを採用。S500以降、他社でも赤を使うようになっていった。
発売前に「価格当てクイズ」を行い、500万通を上回る応募を集めるなど、S500は話題づくりでもユニークさを発揮。実際に発表されたS500の価格は予想を裏切る安さで人気に拍車をかけた。S500はその後、S600、S800へと発展。海外へも輸出もされたSシリーズは、世界で高い評価を得た。 |
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