|
|
|
|
|
|
|
|
独創的なDDAC(デュオ・ダイナ・エア・クーリング):一体式二重空冷エンジンを搭載。強制空冷と走行空気圧の二重空冷で空冷F1技術を導入する。FF、四輪独立懸架などを採用した、ホンダ初のファミリーセダン。昭和44年(1969)
エンジン |
空冷4サイクル 直列4気筒横置 OHC 1298cc |
最高出力 |
115PS/7,500rpm |
重量 |
895s |
|
|
|
|
|
|
ホンダ初の本格小型乗用車Honda1300。「水冷も最後には水を空気で冷やす、だからエンジンは空冷が原則だ」「空冷の唯一の弱点は音がうるさいことだ、ならばその音をとってしまおうじゃないか」という、創業者の本田宗一郎の発想から生まれた「DDAC(一体式二重空冷)エンジン」を搭載。ノイズを遮断するためシリンダーの壁を二重に設け、壁の外側は走行風で、壁と壁との間にはファンで強制的に空気を送り「二重に冷却」するその前代未聞の方式は、人々に大きな驚きを与えた。
また、乗り手の意思通りに走り、かつ安全に止まれる「積極安全思想」のもと、足回りも工夫。9インチの大径ディスクブレーキや、グリップ力の高い超扁平タイヤ、さらにリアサスペンションには車幅いっぱいを使って後輪の車軸をスイングさせる独創の「クロスビーム方式」を採用するなど、高速時代を先駆ける革新的な仕様としていた。
空冷V型8気筒3000ccの「RA302」でF1にも挑むほど、宗一郎の空冷へのこだわりは強く、まさに執念の塊であったHonda1300。
しかし、数々の新アイデアにも関わらずエンジンの温度上昇をコントロールすることができず、様々な課題を露呈。期待した販売台数は得られず、商業的には成功とはならなかった。 |
|
|