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ホンダはベースとなる市販ベーシックがフルモデルチェンジされたのを受け、’88年の第2戦(西日本サーキット)より「グランドシビック」を投入した。エンジンは’87年にチャンピオンに輝いた「ワンダーシビック」が搭載していたZC型を継承している。
展示車はのちにF1ドライバーとなる片山右京と、若手のホープだった村松栄記のコンビが、’89年第5戦(鈴鹿サーキット)でクラス3初優勝を飾ったマシン。この年ホンダは3年連続のメーカータイトルを獲得したが、2位トヨタとの差はわずか4ポイントであった。
エンジン |
水冷4サイクル 直列4気筒 DOHC4 バルブ 1,600cc |
最高出力 |
200PS以上/9,000rpm |
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市販車をベースに大幅な改造を施した”グループA”マシンによる全日本選手権は、ノーマルでおとなしいクルマの外観とは裏腹にハイレベルな戦いが人気を呼んだ。
シリーズがスタートした1980年代はバラエティーに富んだ車種がエントリーし賑わいを見せる。そして、平成2年(1990)になるとクラス1(2,501cc以上)に日産スカイラインGT-Rがデビューし、シリーズ閉幕まで無敗の29連勝。
クラス2(1,601〜2500cc)もプライベートチームが持ち込んだBMWM3のワンメイク状態となり、クラス3(1,600cc以下)はホンダシビックとトヨタレビンの対決となった。毎戦白熱した僅差の勝負が繰り広げられ注目を集める中、シリーズ最終年となる平成5年(1993)には別れを惜しむファンでどのサーキットも超満員となった。 |
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