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大崎駅西口バスターミナルは大崎駅新西口に至近の大崎2丁目に位置し、山手線の西側では唯一のターミナルである。中長距離の高速バス、路線バスが発着している。
<沿革>
大崎駅周辺は長らく山手線で有数の工場地帯であったが、東京都が昭和57年(1982)に、大規模再開発計画を立てて、大崎新都心に指定した。
東口地区から開発され、先駆けとして、昭和62年(1987)に大崎ニューシティが完成、以後、バブル崩壊で停滞もしたが、平成11年(1999)にゲートシティ大崎が完成した。平成14年(2002)12月、埼京線、りんかい線、湘南新宿ラインが利用可能になってから、開発が加速された。
西口地区では、平成19年(2007)にThink Park、平成23年(2011)にNBF大崎ビル(旧称:ソニーシティ大崎)が完成した。
再開発が始まって30年、ほとんどの地域で開発事業は終了、高層ビルが林立し景観は様変わりしている。
品川区では、地域のさらなる魅力の向上やにぎわいの創出に向け、国内他都市からの来訪者や旅行者を受け入れるために、バスターミナルを大崎駅西口交通広場に整備した。
平成27年(2015)12月7日に開業し、運営は大崎エリアマネジメントが行っている。
<施設構造>
敷 地 |
1392u、北から南への通り抜け式 |
乗降バース |
左斜めバック停車式3面と並行停車式1面の組み合わせ。
歩行者デッキと一般道路との間の独立した長方形の狭い土地(長さ約55m、幅約25m)に4箇所のバースを確保することから、3箇所を一般的なロータリー式、並行停車式、頭端斜め停車式にせず、用地を活用しやすいが、最近では少なくなったバス誘導員の誘導によるバック停車式を採用したとみられる。
安全管理上から、のりば1〜3とのりば0はフェンスで分離されている。 |
設 備 |
上屋付き待合所4箇所、風除けフェンス、喫煙所囲い、コンテナ型の係員詰所・外貨両替所、バス案内電光表示板がある。機械式入出場ゲートはなく、誘導員のロープ展張等に依っている。 |
乗車方式 |
Web予約購入主体で乗車券売り場はない。 |
トイレ |
施設外の歩行者デッキ下に設置されている公衆トイレを利用案内。 |
売 店 |
近くのオフィスビル内のコンビニを利用。 |
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[上左画像] コンテナハウス [上右画像] のりば |
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<運営方式>
・入場:バスは、北方の目黒方面から走行し、大崎駅西口の信号で右折車線に入り右折、ターミナル入口に至り、バス誘導員の指示のもとに左折、構内に進入。のりば0に停車では、直進して停車。
のりば1〜3に停車では、のりば0の上屋東側に一旦停車、誘導員の誘導のもとにバックして停車するが、狭隘箇所での運転テクニックが要求される。
のりば0は路線バス用であるが、高速バスの一部が停車のみ利用する。
・出場:バスは発車後、誘導員の指示のもとに出口に至り、左折で道路に出て、目黒方面に至る。 |
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[上左画像] のりば0横で一旦停車、後ろの誘導員の誘導でこれからバックするバス。
[上右画像] バックが終わり、のりば2へ停車のバス。 |
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[上左画像] 入口から、のりば0へ至るバス
[上右画像] 路線バス用のりば0へ、高速バスが到着 |
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[上左画像] 入口、赤い服は入場時の誘導員
[上右画像] 出口、出場時には誘導員がロープを外し、出場させている。 |
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<発着路線>
都市間高速線 |
中京・関西方面(昼夜行):名古屋、大阪、広島 |
東北方面(昼夜行):福島、仙台 |
上信越方面(昼夜行):新潟、長野、金沢 |
羽田空港線 |
往復で26便 |
成田空港・芝山町線 |
(成田シャトル):往復で43便 |
路線バス |
渋谷行き |
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●個人的な印象
駅、オフィスビルから近く便利で、こじんまりとしたバスターミナルである。
一見して明るく近代的、よく観察すると簡素で実用的な施設に見える。
待合室等の恒久的建物はなく、コンテナハウス、フェンス、バス誘導員らの使用や周辺設備の活用等で建設・維持コストの低減、将来の需要変化による改装にも対応し易くしているのであろうか。(2018年9月現在)
(画像と解説文は I・H さんの提供) |
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