零戦(六二型) |
中島82729号 広島県呉市
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昭和15年(1940)に海軍の制式機として採用された「零式艦上戦闘機」は、その機動性、装備、航続距離において当時世界に類をみないもので、太平洋戦争などで活躍した。しかし、戦域の拡大と連合国側の新戦法による攻撃、新型戦闘機の登場などで次第に消耗も激しくなり、昭和19年(1944)10月からの「神風特別攻撃隊」編成以降、爆弾とともに飛行機ごと体当たりする攻撃法によって若く尊い生命が数多く失われた。
当館展示の機体は、明治基地(現・愛知県安城市)第210海軍航空隊の所属機だった。昭和20年(1945)8月6日夕刻、吾妻常雄軍中尉(当時)が操縦飛行中、エンジントラブルにより琵琶湖に不時着水し、昭和53年(1978)1月に引揚げられたものです。今回の機体修復は、吾妻氏ご本人の協力を得て行われた。
<零式艦上戦闘機六二型>
寸 法 |
全幅:11.0m
全長: 9.121m |
全高:3.059m
主翼面積:21.3u |
重 量 |
自重:2,155s |
性 能 |
最大速度:時速543q
巡航速度:時速370q |
実用上昇限度:10.180m
航続距離:1,519q |
装 備 |
13ミリ固定銃×3.20ミリ固定銃×2
爆弾60s×2 または250s×1 または500s×1 |
乗 員 |
1名 |
エンジン |
栄三一甲型エンジン
型式:空冷複列星型14気筒 |
直径:1.150m
全長:1.630m |
出力:1,130馬力(離昇)
使用重量:642s |
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近代化産業遺産(平成20年度・経済産業省) |
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<零戦と呉海軍航空隊>
呉地区防空のため昭和6年(1931)5月30日に佐世保海軍航空隊分遣隊が独立、「呉海軍航空隊」が開設された。
その後、昭和19年(1944)8月1日に、戦闘機部隊の独立及び部隊名称の番号化によって「第332海軍航空隊」となり、零式艦上戦闘機などを配備していた。この第332海軍航空隊は、たび重なる空襲のおり、西日本の防空のため多くの犠牲を出しながらも幾度となく出撃を繰り返した。(大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)にて) |
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ANA:全日空 JAL:日本航空 ADO:エアドゥ APJ:ピーチ SFJ:スターフライヤー JTA:トランスオーシャン
FIN:フィンランド航空 LH:ルフトハンザドイツ航空 KLM:KLMオランダ航空 BA:ブリティッシュ・エアウェイズ AAR:アシアナ航空 AUA:オーストリア航空 VN:ベトナム航空 CPA:キャセイパシフィック航空
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