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<航技研 低騒音STOL実験機「飛鳥」>
小さな地方空港でも離着陸できる、低騒音の航空機の技術を得るために開発されたSTOL(エストール:短距離離着陸)実験機。科学技術庁航空宇宙技術研究所(現:JAXA)により国家プロジェクトとして進められた。C-1輸送機を原型として、純国産ターボファン・エンジン4基を主翼の上に搭載。エンジン排気をフラップに沿って下向きに曲げて通常の2〜3倍の揚力を発生させるUSB方式高揚力装置や、コンピュータ制御の飛行安定装置など、さまざまな新技術が盛り込まれた。昭和60年(1985)10月28日の初飛行から約3年半にわたって岐阜飛行場で飛行実験を行い、高いSTOL性を実証した。 |
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<低騒音STOL実験機「飛鳥」の新技術>
短い距離での離着陸を可能にするために、「飛鳥」にはさまざまな新技術が採用された。普通の航空機の2〜3倍の揚力を生む技術、低速で大きな迎え角(翼と空気流(飛行機の進行方向))のときに失速しない技術、コンピュータを利用してパイロットの操縦の負担を軽減する技術などである。
これらの技術により”ふわり”と降りる短い滑走距離での着陸を実現した。また、エンジンに純国産のFJR710/600Sファンジェットエンジンを採用し、主翼上面に配置することで低騒音化を図った。 |
全幅 |
30.6m |
全長 |
29.0m |
全高 |
10.2m |
全備重量 |
38,700s |
最高速度 |
約600q/h |
メーカー |
機体:川崎重工業 エンジン:航空機用ジェットエンジン技術研究組合 |
エンジン |
航技研/石川島播磨 FJR710/600S 4基 形式:二軸式高バイパス比ターボファン 圧縮機:ファン1段・軸流低圧1段・高圧12段 タービン:軸流高圧2段・低圧4段 推力:42.1kN(4,290s)×4
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(現地解説板より引用)
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