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旧下千葉村の鎮守。正治元年(1199)3月頃、武蔵国一の宮氷川神社(埼玉県大宮市の氷川神社)を勧請して、下千葉村(現在地)の鎮守として奉斎。明治5年11月14日社格を村社に列せられる。
<下千葉小カブと糸ミツバ> 江戸・東京の農業
下千葉は、かつて南綾瀬村大字下千葉(現在の葛飾区堀切周辺)と呼ばれ、小面積で短期間に多収穫をあげる、いわゆる野菜の集約農法の先進地として発展した所です。
なかでも「小カブ」と「糸ミツバ」は肥沃な土地として大都市近郊という好条件に恵まれて、昭和年代前半まで当地の特産品として栽培され、江戸・東京の台所を潤してきた。
「下千葉小カブ」の栽培起源は口伝えによると、江戸時代中期の頃からといわれているが、本格的な栽培は明治末期に入ってからで、以後「下千葉小カブ」の原産地としての生産が続けられる一方で、種子とりも盛んに行われた。この種子はやがて他町村に広まっていき、各地の産地形成に役立てられた。
また、糸ミツバは大正時代初期にはかなり作られていたが、栽培起源は明らかではない。一説には天保年間(1830〜44)の頃、南綾瀬村の相川喜衛門が旧砂村(江東区砂町)から導入したのが始まりらしいともいわれている。その繊細な品質は、東京の市場や料理屋から高く評価されていた。 |
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<クロガネモチ>
元々このクロガネモチは高さ11.7m、盛土上の根回り2.45m、地上2.4mで2幹に分かれていた。枝張り全体は切りつめられて円筒状になっていたが、雄株で樹勢も良好であった。
神社創建以来、天正年間(1573〜91)より御神木と伝えられており、現在も注連縄が張られ奉られている。
区内にある同種樹木のうちでも巨木で貴重な存在であった。平成7年(1995)8月11日午後4時、老樹のため惜しまれつつも現状となり、今日でも元御神木として大切に管理・保存され信仰を集めている。葛飾区指定天然記念物。クロガネモチは3段目左画像。右画像とその下画像は、境内の大銀杏。 |
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