櫻山神社は、盛岡藩8代藩主である南部利視が、寛延2年(1749)に南部藩祖、南部信直を祀るために勧請したのが始まりで、最初は淡路丸大明神と呼ばれていた。(淡路丸とは本丸の東側の廓のこと)その後、淡路丸に桜の木があったことから桜山神社呼ばれるようになった。櫻山神社の祭神は、南部氏祖である南部光行、26代南部藩祖・信直、その子利直、36代利敬である。
境内に「宝大石(ほうたいせき) 烏帽子岩(兜岩)」がある。この岩は盛岡城築城時この地を掘り下げたときに大石が出てきた。この場所が城内の祖神の神域にあったため宝大石とされ、以後、吉兆のシンボルとして広く信仰されてきた。現在でも櫻山神社境内に悠然として大地に根をおろしそそり立っている。(右下写真)盛岡藩の門松(左下写真)も独特な様式で興味深い。櫻山神社の初詣風景
櫻山神社は岩手公園にあり、神社横の階段を上がっていくと三の丸、二の丸、本丸跡(盛岡城址)に続いている。石川啄木の歌碑もある。
|