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屋根神さまは、津島神社・秋葉神社・熱田神宮を祭神とする。屋根の上に小さな社を祀るという形態は、名古屋独特のものである。これは、疫病や火災などの恐怖から身を守るために、庶民の祈りをこめて創られた。 |
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<中村家と屋根神様>
築二百年といわれる旧家・中村家は江戸時代の商家のたたずまいをよく残している。当家の屋根にある屋根神様はこの地方独特の風習で、津島神社・秋葉神社・熱田神宮の三社を祀り、そのお祀りは今も続けられている。
ここは仏教系の秋葉さんで、静岡県袋井市の秋葉総本殿可睡斎(かすいさい)という寺院が本山です。鎮火防火の秋葉信仰は静岡県の秋葉神社から起こったが、明治の神仏分離令で、仏教系の秋葉寺と秋葉三尺坊は可睡斎に移り、神道系の秋葉神社は火の神の「火之迦具土神」を祀るようになった。
なお、中村家の秋葉神社は秋葉三尺坊大権現を祀っているが、この祭神は室町時代以前に秋葉信仰で活躍した修験者のことで、天狗又は烏天狗が白狐に乗る形に象徴化されている。この辺りは円頓寺筋とつながって、昔はにぎやかな御本坊筋とも言われた。 |
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