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<武信稲荷神社のエノキ>
武信稲荷神社は、平安時代この近くにあった藤原氏の学問所勧学院と医療施設延命院の守護社として、右大臣藤原良相によって創建されたと伝えられている。
このエノキは、平重盛が安芸宮島の厳島神社から苗木を移し植えたという伝承を持ち、神木とされている。
この付近は、壬生(水生)という地名からもうかがえるように、かつては地下水位が高く、こうした地質がこの古木を育成したと考えられる。市街地の中にこのような大木があることは貴重であり、昭和60年(1985)6月1日、京都市指定天然記念物に指定された。 |
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<坂本竜馬と榎(えのき)>
社の南には江戸時代幕府直轄の六角獄舎があり、幕末勤王の志士が多数収容されていた。その中に坂本竜馬の恋人「おりょう」の父が勤王家の医師であったため捕らえられていた。先に様子を見に来た竜馬は、後に訪ねてくるであろう「おりょう」への伝言に榎の幹に「龍」の字を彫ったと伝わる。
現在は榎が生長し「龍」の字は消えているが、幕末大変動期におけるロマンが感じられる逸話である。 |
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