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来宮神社は、和銅3年(710)に漁夫の網にかかった木像を祭ったのに始まるといわれる。境内に樹齢約2000年、周囲約20mの天然記念物のクスノキがそびえる。
古来この社の森には七本の楠の巨木が生育していた。ところが江戸時代末期の嘉永年間に熱海村に大網事件という全村挙げての大事件が起こった。そしてその訴訟費用の調達のために五本の楠が切られた。さらにこの大楠も伐ろうとして樵夫が大鋸を当てようとしたところ、白髪の老人が忽然と現れ両手を広げてさえぎったという。大鋸は二つに折れて同時に白髪の老人も消えてしまった。村人は神のお諭しと思い大楠を伐るのを中止したのだという。残された二本の中の一本がこの楠で、この神社の御神木となっている。 |
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