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清水観音堂(国指定重要文化財)は、寛永寺を開創した天海が京都清水寺を模して寛永8年(1632)に創建した。当初、現在地より100m余り北方の摺鉢山上にあったが、元禄7年(1694)この地へ移築し、現在に至っている。堂宇は桁行五軒梁間四間、単層入母屋造り、本瓦葺、とくに不忍池に臨む正面の舞台造りは、江戸時代より浮世絵に描かれるなど著名な景観である。
近年老朽化が目立ち、平成2年より全面的な解体・修復工事を実施、平成8年(1996)5月に完成した。 この間、移築年代を元禄9年(1696)とする定説をくつがえす、元禄7年の棟札が発見されるなど、さまざまな事実が明らかとなっている。
本尊は千手観音座像で京都清水寺より奉安したもの。秘仏で平常は厨子内に安置するが、毎年2月初午の日にのみ開扉され、多くの参詣者が訪れる。
脇本尊の子育観音は、子供に関する様々な願いをもつ人々の信仰をあつめ、願い事が成就した際には身代わりの人形を奉納する。毎年9月25日には、奉納された人形を供養する行事がある。 |
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江戸時代の浮世絵師、歌川広重の「名所江戸百景」で描かれた「月の松」が復活されている。 |
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