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入谷鬼子母神(きしもじん)は、日蓮上人の尊像とともにここ眞源寺に祀られている。眞源寺は、万治2年(1659)日融上人により創建された。
鬼子母神は、鬼子般闍迦(はんしか)の妻で、インド仏教上の女神のひとりである。性質凶暴で、子どもを奪い取っては食べてしまう悪神であった。釈迦は鬼子母神の末子を隠し、子を失う悲しみを実感させ、改心させたという。以後、「小児の神」として児女を守る善神となり、安産・子育の守護神として信仰されるようになった。
入谷鬼子母神では、子育の善神になったという由来からツノのない「鬼」、一画目の 「´」のない字を使っている。
また、7月上旬、境内及び門前の道路沿いは「朝顔市」で賑わう。入谷名物となったのは明治に入ってからで、十数軒の植木屋が朝顔をつくり鑑賞させたのが始まりと言われている。当時この地は、入谷田圃といわれ、朝顔や蓮の栽培に適していた。
大正初期、市街化により朝顔市は途絶えたが、昭和25年(1950)復活。以後、下町情緒豊かな初夏の行事として親しまれている。 |
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