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真言宗霊雲寺派総本山で、宝林山大悲心院霊雲寺と称する。
五代将軍徳川綱吉は、深く帰依した浄厳覚彦を開山として徳川家のため、天下泰平・武運長久の祈願寺として、元禄4年(1691)創建した。
本堂の他に、総門・潅頂堂・地蔵堂・大元堂・観音堂・鐘楼・経蔵および学寮を有し、周囲に土塀を巡らした江戸時代の名刹であった。大正12年(1923)の関東大震災により焼失し、その後の仮本堂も戦災で焼失した。現在の本堂は昭和51年(1976)に再建された。
浄厳律師は、著書29種、85巻に及ぶ学僧でもあり、供養儀式(悟りを得るための修法)にも精通し、また大衆布教の一つとして、結縁潅頂(諸尊仏と縁を結び、仏の道に入りやすくする)という儀式を盛んに行った。今に残る梵鐘は、創建と同時に鋳造されたもので浄厳律師の撰文の銘がある。 |
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