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<観音寺>(山崎聖天)
寺伝によると、平安時代の昌泰2年(899)宇多法皇の御願寺として創建したというが明確ではない。記録上はっきりわかるのは、江戸時代前期の延宝9年(1681)摂津国勝尾寺の木食上人以空が夢告によって当寺を中興開山し、聖天堂を興して歓喜天を祀った。それ以後、霊元、東山、中御門天皇の厚い帰依を受け、また、商売繁盛家運隆昌を願う住友家、鴻池家、三井家など巨大商人の信仰を集め、京都、大阪の商人の参詣を得て大いに発展した。それは外ならない歓喜天への信仰で、本尊の観音菩薩よりも有名になり、山崎の聖天さんとして世に知られた。 |
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このように江戸時代を通じて栄えたが、元治元年(1864)禁門の変の兵火で一山灰燼に帰してしまい、その後明治23年(1890)以降順次復興され現在の姿となった。毎月、1日と16日の縁日には多くの参詣者で賑わっている。
春四月、桜が静かに咲き、境内の静寂さを引き立たせている。 |
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