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興正寺は、阿弥陀如来を本尊とし、親鸞聖人を開祖とする真宗興正寺派の本山である。
興正寺の寺号は、日本に仏教を広めた聖徳太子の事績にちなみ、「正しき法を興しさかえさす」との意味が込められている。
創建は鎌倉時代にさかのぼり、京都の東、山科の地に創建されたと伝えられている。
南北朝時代、寺基は、山科から渋谷(しるたに)へと移り、その際、阿弥陀仏の放つ光明にちなみ、寺号を「佛光寺」と改めた。佛光寺は多くの門徒をかかえ、興隆を極めた。
室町時代、蓮教上人は、本願寺蓮如上人と歩みを共にし、佛光寺を弟に譲り、再び山科に「興正寺」を興した。
その後は、本願寺と歩調を合わせ、度重なる移転にも行動を共にした。桃山時代、現在の地にへ移転したのも本願寺との深い関係を示している。
明治9年(1876)には、真宗興正寺派も本山となり、現在も「興隆正法」という願いのもと興正寺の歩みは続けられている。 |
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