|
|
|
|
|
|
<大船院西方寺>
来迎山と号する浄土宗の寺である。承和年間(834〜848)に 円仁(慈覚大師)が創建したと伝え、もとは天台宗山門派に属していたが、正和年間(1312〜1316)に道空上人が中興して浄土宗に改められ、以後、六斎念仏弘通の寺として
知られている。
毎年8月16日には」、五山送り火の一つである船形万燈籠が点火され、終了後、境内で六斎念仏が行われる。当寺の六斎念仏は、鉦や太鼓を使って念仏を唱える極めて古風なもので、六斎念仏の古態を今に伝えるものとして知られており、昭和58年(1983)重要無形民俗文化財に指定されている。
境内には、皇室制度や神道史の研究家として知られるイギリス人リチャード・ポンソンビーの碑が建てられている。また、背後の小谷墓地には、幕末の歌人太田垣蓮月(おおたがきれんげつ)尼や上賀茂神社の祠官
賀茂季鷹(かものすえたか)、また著名な料理人で陶芸家でもある、北大路魯山人の墓がある。 |
|