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妙覚寺は北竜華具足山と号し、京都日蓮宗名刹三具山および京都十六本山の一つである。開山は日像上人とされているが、実際には竜華院日実上人が創建した寺である。はじめ四条大宮、のち二条衣棚(ころものだな)に移ったが、豊臣秀吉の京都都市整理によってこの地に移転した。
この大門は、当寺に残る記録によると、豊臣秀吉が天正18年(1590)に建てた聚楽第の裏門であったものを、寛文3年(1663)当地に移建したものとされているが、この記録よりも少し建築時代は古いという意見もある。いずれにしても、安土桃山時代の建築であることは間違いなく、寺伝が正確とすれば西本願寺飛雲閣(ひうんかく)、大徳寺方丈、唐門などとともに数少ない聚楽第の遺構である。城門特有の両潜(りょうくぐり)扉がつけられ、また梁の上には伏兵のできるように空虚が造られてあり、建築史上興味ある建物である。 |
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秋の妙覚寺の景観。 |
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