|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
真言律宗の寺院で、アジサイ寺として知られる。木津市HPによると寺の縁起は、天平元年(729)、聖武天皇の勅願によって開基したと伝え、平安時代の本尊阿弥陀如来坐像、普賢菩薩坐像、鎌倉時代の十三重石塔や五輪塔、室町時代の三重塔というように、それぞれの時代に優れたものがつくられた。歴史的にも美術的にも、浄瑠璃寺などと同じく南都興福寺の影響を強く受けた寺院です。
山間部の谷間にあることから広葉樹が多く、初夏の新緑、秋の紅葉は修理の終わった三重塔の朱ともマッチして、こぢんまりとした境内に奥行きを与えています。また、境内一帯に植えられたアジサイが美しく咲くことでも知られている。
最盛期の岩船寺は、広大な境内には39もの坊があった。鎌倉時代初期に起きた承久の乱(1221)によって伽藍の大半を焼失した。再興されたが、江戸時代初期頃から次第に衰退していった。現在は本堂と三重の塔のみとなっている。本堂は昭和63年(1988)に再建された。
<岩風呂>
寺塔三十九坊の僧が身を清めた岩風呂。鎌倉時代 |
|
|
|
|
|
<十三重塔>
13個の笠石を積み重ねた高さ6.2mの「十三重石塔」がある。切石で造られた方形の基壇から相輪まで完全に残る珍しいものです。(重要文化財)
<三重塔>
三重塔は、嘉吉2年(1442)の銘文からこの頃につくられたものと考えられており、室町時代の特徴を示している。初層内部には壁画が描かれていて、平成の修理の際扉絵も含め復元された。 |
|