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三経院は蔀戸や側面に板扉がある住宅風仏堂で、聖霊院とよく似た外観である。三経院の名称は聖徳太子が著された『三経義疏』(勝鬘経(しょうまんきょう)・維摩経(ゆいまきょう)・法華経(ほけきょう)の3つの経典の注釈書)にちなむものである。毎年5月16日から8月15日までの夏安居の3ヶ月間、後方の西室では太子の遺言によって、寺僧が三経の講義を行っている。
西室は西院伽藍廻廊の西に位置する僧坊で、かつては僧侶が居住していた。しかし、承暦年間(1077〜1081)に焼失、現在の建物は寛喜3年(1231)に再建されたもので、北側十二間を西室、南側七間を三経院とする。西室は扉口と連子窓を設け二間で1房をなす僧坊で、内部は小部屋に区分されていたが、現在は間仕切のない広間とする。(鎌倉時代・国宝) |
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