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<西円堂>
光明皇后の母、橘夫人が建立を発願し、行基菩薩が養老2年(718)に建立したと伝える。現在の建物は建長2年(1250)の再建であるが、凝灰岩の礎石や二重の須弥壇に天平の創建当初の名残がみられる。
堂内中央には薬師如来像を安置し、その周りを十二神将が囲む。また東面に千手観音像、北面に不動明王像が祀られる。
西円堂では毎年2月1日から3日まで弘長元年(1261)から続く修二会(薬師悔過(けか))が厳修される。また3日目の結願法要に続いて追儺会(鬼迫式)が行われ、3匹の鬼が基壇の上から松明を投げ、毘沙門天がその悪鬼を追い払う。(鎌倉時代・国宝)
<薬師如来像>
本尊の薬師如来像は、奈良時代に造られた丈六(じょうろく:約4.8m)の大きな脱活乾漆造で「峯の薬師」と呼ばれて親しまれている。光背は鎌倉時代の後補で、七仏薬師と千体仏が取り付けられている。八角形の裳懸座に結跏趺座する大らかな偉容で、左手には薬壺を持ち、病を治してくださる仏として、今も篤い信仰を集めている。また本尊には、自分が大事にする刀や弓、鏡や櫛など、数多くの品々が各地から奉納されており、今も1万点を超える品々が保管されている。(奈良時代・国宝) |
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西円堂から見る西院伽藍 |
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