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西院伽藍廻廊の東側に位置する僧坊で、天平19年(747)の「法隆寺資財帳」に記された4棟の僧坊のうち、創建以来の遺構を伝える唯一の建物である。扉口と連子窓の南北二間分で1房を示し、本来9房であったが、南側の3房が聖霊院に改められ6房分が残る。
保安年間(1120〜1124)に旧材を用いた再建に近い大修理がなされ、以来、度重なる大修理や改造によって僧坊としての機能は失われていった。しかし、現在の建物は北側の第2、第3房が白鳳創建当初に近い形式に復されている。また、大梁が全体に円弧形で廻廊の虹梁によく似ていることから、廻廊とともに造営されたと考えられる。なお、東側の軒には丸垂木が使われており、創建当初の面影が遺っている。(飛鳥時代・国宝) |
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