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竹生島にある真言宗豊山派の寺院、山号は巌金山(がんこんさん)。本尊は大弁才天。観音堂は西国三十三所第30番札所で本尊は千手観世音菩薩。観音霊場であるとともに、弁才天信仰の聖地でもあり、日本三大弁天の1つにも数えられる。竹生島では昔から神仏習合の信仰が行われてきている。
三大弁財天は、宝厳寺(滋賀県竹生島)、江島神社(神奈川県江の島)、厳島神社(広島県厳島)です。 |
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<宝厳寺・唐門>
『唐門』とは、唐破風(中央が高く、左右になだらかな曲線で垂れる破風)をもつ門という意味です。この『唐門』は、京都東山の豊国廟に建っていたものを、慶長7年(1602)豊臣秀頼の命により片桐且元を普請奉行として移築されたものと考えられている。移築の際、土地の条件から観音堂に接して建てられている。
桧皮葺、建物全体を総黒漆塗りとした上に金鍍金の飾金具が散りばめられ、虹梁中央の蟇股(かえるまた)の周囲には鳳凰や松・兎・牡丹の彫刻を、二枚の大きな桟唐戸や壁には牡丹唐草の彫刻を極彩色塗りとして飾っている。豪華絢爛と言われた桃山様式の『唐門』の代表的遺構です。
平成18年(2006)、オーストリアにあるエッゲンベルグ城にて豊臣機大坂城図屏風が発見された。絵中にはこの門が大坂城にあった姿で、本丸北方に架けられていた『極楽橋』の形が描かれている。
唐門が付いたこの橋は、城内の堀などを超えて城主のいる本丸へと渡る廊下橋という形式の橋で、橋の上には屋根や望楼を持つ豪華なものでである。大坂城の極楽橋は慶長元年(1596)に建造され、慶長5年(1600)に京都の豊国廟へ移築されたたことが分かっている。エッゲンベルグ城の絵図から判断して、竹生島の『唐門』は秀吉が建てた現存する大坂城唯一の遺構であることは、ほぼ間違いありません。国宝 |
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<宝厳寺・渡廊>
宝厳寺観音堂と都久夫須麻神社本殿を結ぶ渡り廊下。堅連子窓を両側に配し、彫刻や天井板を廃したシンプルなデザインは、唐門・観音堂・都久夫須麻神社本殿とは少し趣を異にする。急斜面に建つため廊下は足代を組んだ舞台造。
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に使用した御座船「日本丸」の部材によって建てられたという伝承を持つことから、別名「舟廊下」と呼ばれている。慶長8年(1603) |
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舟廊下を支える舞台造 |
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観音堂の中の賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)。お釈迦さまの弟子にあたる。いわゆる「なで仏」で、自分の体の悪いところと、賓頭盧尊者の同じところを撫でると治ると言われている。(画像提供:
S.Y さん) |