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<法源寺山門>
法源寺は福山城(松前城)の北方、寺町に位置する曹洞宗の寺院である。若狭の僧、傳心随芳(ずいほう)が松前氏の始祖武田信廣を訪ねる航海中に奥尻島に漂着し、その地で文明元年(1465)に庵を結んだのをおこりとする。
その後延徳2年(1490)に信廣の迎えにより上ノ国勝山に寺地を移し、以後は武田氏(後の松前氏)の居城の推移とともに。寺地を変え、17世紀前期には現在の福山城下に移った。
山門は、南面する境内の正面に位置する。細部の意匠から17世紀に遡る建築と推定され、慶安2年(1469)に火災の記録があることから、それを大きく降らない17世紀中期の建築と考えられる。山門・経堂ほかの建物は明治維新の戦乱の際に焼失し、その後再建されたものである。
法源寺山門は、北海道の寺社建築として現存する最古の類に属し、つくりも良い。虹梁、頭骨の渦、若葉の文様や蟇股の彫刻等の細部意匠に特徴があり、松前地方の古い時代の建築様式を知るうえでも貴重で、北海道の近世寺社建築を代表する遺構である。重要文化財。 |
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<松前の大欅記念保護樹木>
この藩公墓所の開設は嘉永年間、松前7代藩主公広によるいわれており、このケヤキは墓所開設の際に、菩提樹として植えられたものと伝えられている。
松前には、その古い歴史に由来する数々の古木、名木があるが、中でも樹齢370年以上で、直径180pに達するこのケヤキは、来訪者が思わず目にとめるほどの巨木である。 |
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