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梅翁寺は、寛保中(1741〜1743)僧 実源により建立された古刹です。
湯田中温泉は、俳人小林一茶ゆかりの地としてしられているが、一茶が、湯治に訪れた際の詠まれた句 『雪散るや 湧き捨ててある 湯のけぶり』 にもあるように古くから、こんこんと湯の湧き出る温泉郷として有名です。
また、延宝6年(1678)松代藩主、真田幸道の母が境内の湯口から湧き出る温泉を樽につめ、松代まで八里の道を運ばせたという記録が残されている名湯です。
<ぴんしゃん湯けぶり地蔵尊>
梅翁寺境内には今も当時からの源湯があり、ふくふくと湯が湧いているが、前庭の一隅に身の丈三尺三寸(1m)ほどの足湯につかるお地蔵様がいる。
お地蔵様の肩や腰などを湯に浸した白布でさすることで、温泉の持つ効用が伝わってピンピン・シャンシャンになれるという言い伝えのある、かわいらしい顔の霊験あらたかな延命地蔵菩薩です。
■参拝の作法(看板より)
梅翁寺湯けぶり地蔵尊は、足湯に浸かった左の御足から温泉の霊力と効用をお体いっぱいに満たしております。このお力をいただく為には、湯をかけるのではなく、お地蔵様のお体に触れる必要がございます。
ご参拝にあたっては、湯鉢の湯に手ぬぐいを浸し、お地蔵様のお体をやさしくなでることで、ご参拝された方に効用が伝わり、ぴんぴん・しゃんしゃんになれるとされています。肩や腰などに願いを込め、くり返しおさすりることでで効用が伝わるとされております。
湯鉢の温泉は源泉よりかけ流しになっておりますので、非常に高温(60度)ですから直接お手に触れると熱い時には柄杓がございますので、お使いください。
また、専用の手ぬぐいのご用意もいたしておりますので、温泉の効用も含め、お持ち帰りいただければと思います。(ご自身のハンカチ等でもご利益には変わりはございません。) |
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<一茶句碑>
宝暦13年(1763)5月5日信州柏原に生まれた小林一茶(幼名弥太郎)は15才にして江戸に出る。文化9年(1812)50才になって帰郷し、これより文政10年(1827)65才で亡くなるまで湯田中温泉を訪れ、多くの俳句を残している。文政5年“温泉の記”の中で当地の情景を次のようにしるしている。
貧しきものの子を養うには、湯のわくところにしくはあらじ。夜のほのぼの明けて、烏の声と等しくがば(と)起きて、十ばかりなる児の頭として、兄は弟を負ひ、姉は妹を抱きつつ、素足にて門を出れば、それに引つづきて迹からも其迹からも走り走りて、湯桁にとび入りつつ、今玄冬素雪のころさへ丸裸にて狂ひ育ちにそだつ物から、おのづから病なく、ふとくたくましく見ゆ。さるから其親其親の衣着せる思ひもうすかるべし。
子ども等(ら)が 雪喰いながら 湯治哉(かな) |
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