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東光山真珠院龍蓋寺(りゅうがいじ)は、俗に岡寺と呼ばれる。天智天皇の御代、義淵僧正によって創建されたと伝え、西国観音霊場33ヶ所の第7番の札所として広く信仰されている。
本尊如意論観音像はわが国の塑像の中で最も大きく、また、体内佛といわれる金銅半伽像は白鳳の様式を示し、楼門・書院等と共に重要文化財に指定されている。旧寺跡は隣接する治田神社境内と推定され、附近より美しい葡萄唐草紋軒平瓦(ぶどうからくさもんのきひらがわら)など白鳳時代の瓦が出土している。創建一千三百有余年の歴史と国宝・重要文化財などがある。
<厄除け信仰と龍蓋寺>
義淵僧正は優れた法力の持ち主であった。その頃、この寺の近くに農地を荒らす悪龍がいた。義淵僧正はその悪龍を法力によって小池に封じ込め、大石で蓋(ふた)をした。この伝説が岡寺の正式名称「龍蓋寺」の原点になっており、本堂前に「龍蓋池」が今もある。
こうした伝説は、「災いを取り除く」信仰に発展、密教の普及と共に鎌倉時代には「二月(現在三月)初午の日には必ず岡寺に参詣した」という『水鏡』の記録もあるほどで、それまでの観音信仰に厄除け信仰が加わり、日本最初の厄除け霊場が形成された。 |
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三重塔は昭和61年(1986)に再建されている。
<本尊如意輪観音>
当山は白鳳時代・天智天皇の勅願により、当時日本仏教界の第一人者義淵僧正(法相宗の祖)の開基にして、人身一代厄除祈願の最初の霊場なり。
現在の本尊如意輪観音(重要文化財)は弘法大師がインド・中国・日本の三国の土を以て造顕せられし、我国最大。最古の塑像にて、その堂々たる麗容は厄除開運の守護尊として古来岡寺信仰は広く尊崇せられ霊験あらたなり。
如意輪とは、物事を自分の意のごとくかなえて頂けるとの意である。
開祖・義淵僧正は法相宗の祖であることから、江戸時代までは興福寺の末寺であったが、江戸代以降は長谷寺の末寺(真言宗豊山派)となり今日に至っている。
<シャクナゲの花の寺>
岡寺のもう一つの名物は花の寺。4月中旬から5月中旬はシャクナゲ、サツキ、秋は紅葉が美しい。 |
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