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聖ザビエル天主堂は16世紀に来日し、日本にキリスト教を伝えたイエズス会宣教師、フランシスコ・ザビエルを記念して建設されたカトリックの教会堂である。設計者はフランス人宣教師のパピノ神父、施工者は棟梁ペトロ横田といわれる。登録有形文化財。
旧所在地:京都市中京区河原町三条
建築年 |
明治23年(1890) |
解体年 |
昭和42年(1967) |
移築年 |
昭和48年(1973) |
建築面積 |
174.3坪 |
構造 |
鉄筋コンクリート造平家建 |
寄贈者 |
河原町カトリック教会 |
(博物館明治村(愛知県犬山市)にて撮影) |
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内部は身廊、側廊のある三廊式で、大アーケード、トリフォリウム、丸窓のあるクリアストーリーの三層で構成されたゴシック様式である。木造部は総欅造、また、ステンドグラスは色ガラスに白色塗料で草花模様を描き、その外側に透明ガラスを重ねて保護している点が特色である。 |
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<京都・聖ザビエル天主堂の薔薇窓(ばらまど)>
この薔薇窓は天主堂の正面中央に高く取り付けられ永年の風雪に耐えてきた実物であり遺品である。昭和48年(1973)京都から移築するに当たって保安と保存のためここに展示することになった。
薔薇窓つまりローズウィンドーは、ゴシック様式の教会堂建築の大きな特色の一つで、ステンド・グラスがはめ込まれて、美しく五彩に輝いた。シャルトン大聖堂やノートルダム・ド・パリーなど特に世界的に著名である。
この薔薇窓は直径3.6mもあるが木製である。特に重要なことは、二重ガラスということと、硝子絵の手法によるステンド・グラスということである。
二重ガラスの手法は近代的な建築法であるが、明治中期に早くもこの天主堂で採用され、外側は素透しガラスとし内側は色ガラスをはめ込んでいて、他の小窓は全部二重ガラス用の珍しい鉄製サッシが使われている。
また、ヨーロッパの中世以来の伝統的なステンド・グラスは、色ガラスに図様を描いて焼き付けた小片を、鉛縁で綴り合わせのであるが、これは江戸時代から日本に伝えられて人々に親しまれた硝子絵の手法を継承して、独特な日本的ステンド・グラスとしている珍しい遺品である。明治23年(1890) |
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<十字架>
聖ザビエル天主堂が京都にあった当時、この十字架が建物正面の頂上に立っていた。劣化が進んでいたため、昭和48年(1973)の移築のとき、新しい十字架を載せた。しかし、風雪が厳しく、現在の物は明治村でも二代目の十字架おなっている。二代目に取り替えるのに際し、表面は傷んでも内部は健全な材質であることを考慮して、一台目十字架の再利用を思い立ち、加工してこの展示台にした。 |
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五彩に彩られた天主堂内部。 |