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青函連絡船は、1908年に青森と函館を結ぶ鉄道連絡線として生まれた。北海道へ渡るにはこの方法しかなかった時代である。しかし、長時間の乗り継ぎが不便であることから青函トンネルが生まれ、やがて青函連絡船は役目を終えたのである。この羊蹄丸は、昭和40年に青函連絡船として登場し、実に22年7ケ月にわたって就航した。昭和63年3月13日、最後の上り旅客便でその任務を終え、今は船の科学館に係留されている。
その後、羊蹄丸は、平成24年(2012)秋以降に新居浜市で解体された。
<音風景>
BGMに流れているのは、昭和55年(1980)10月、青森から函館に向かう青函連絡船に乗った時に録音したものである。午後4時頃、青森の岸壁を離れた。紙テープが舞い、蛍の光が流れる中、静かに青森港を後にしていった。その時の音風景である。時とともに津軽海峡が次第に暗闇に包まれていったことなどが思い出される。
当時は、インターネットやHPなど考えられない時代であったが、今、こうして当時の音を生き返らせることができた。感慨深いものがある。 |
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2、3年後に再び訪れる。船体の色が全く変わっていたので驚く。現役の就航時はどんな船体色だったのだろうか。
<スクリュープロペラ>
最下段右の写真は、羊蹄丸の船尾に取り付けられていたスクリュープロペラである。4枚のグレード(翼)の角度を変えることができる可変ピッチプロペラで、回転数や回転方向を一定のまま、船のスピードや前後進のコントロールができる。羊蹄丸には、このスクリュープロペラが左右2個付いていた。直径:3.25m。重量:6.02t。
<青函連絡船の音風景>
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