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開陽丸は三本マスト。シップ型汽帆船で帆装形式としては、最も進んだ形式の一つであった。完成後は全体を黒く塗って、後部舷側に「KAI YOO MAR」と書かれていた。
当時の最もポピュラーなスタイルの木造船であるが、オランダ王立蒸気船局のホイヘンス大佐は「鉄造船の方が、建造の日数が少なく、耐久性があるので鉄造船にしてはどうか」と幕府に意見を出していたが、艦は木造と決まり、ヒップス造船所は契約成立後、建造を開始する。
世界の造船技術の激動期とも一致し、当時の木造汽帆走軍艦は一隻も現存していない。(オランダ海軍甲鉄艦ヴィッフェルがロッテルダムに復元された) |
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<16サンチ クルップ砲>
全長 |
3m35p |
口径 |
15.8p |
重量 |
2.855s |
装薬 |
2.5s |
射角 |
4.5度 |
射程 |
3.983m |
施条 |
施条有 |
製造 |
ドイツ製 |
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<30ポンド カノン砲>
全長 |
2m42p |
口径 |
16p |
重量 |
1.686s |
装薬 |
4s |
射角 |
11度 |
射程 |
2.700m |
施条 |
施条無 |
製造 |
ロイク(現ベルギー)製 |
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<9インチダルグレン砲>
全長 |
3m33p |
口径 |
22.5p |
重量 |
4.200s |
装薬 |
4s |
射角 |
4度 |
射程 |
1.400m |
施条 |
施条無 |
製造 |
アメリカ製 |
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<ガトリング砲>
幕府が米国に発注した、甲鉄艦に搭載していたガトリング砲を横浜で開陽丸に積み替えたとされている。艦内には実際に発見された砲弾が展示されている。 |
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<砲弾の種類と用途>
○施条弾(尖頭弾)
施条というのは弾丸に回転を与えるための溝であって、発射される弾丸がこの溝によって旋回するには、溝に吻合する必要があるので、前装砲では、装填時には口径より小さく、発射に際して溝に吻合するように考案されている。
引き揚げた砲弾は、施条中実弾が拡張式、施条榴弾は翼式であって、拡張式とは弾丸底部に鉛等の軽金属によるガス盃があって、発射時のガス圧によって盃縁が押し拡がられて施条に吻合するようになっている。また、翼式とは弾体の側部の凹に軽金属製の導子を付着させ、これが施条に吻合して回転するようになっている。
○施条中実弾
球実弾と同じく炸薬を充填しないので破裂することはなく、衝撃力によって目標を破砕するのに用いられる。引き揚げ砲弾のものは拡張式施条弾である。
○施条榴弾
椎実形の鋳鉄製球形弾殻に炸薬を充填したもので、信管は弾頭に付ける弾底に装着するものがある。引き揚げ砲弾のものは翼式施条弾である。 |
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オランダ式尋常信管(時限式) |
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エンフィールド銃 |
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スペンサー連発銃 |
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ウィンチェスター連発銃 |
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スナイドル銃 |
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ミニエー銃 |
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ピストル |
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日本刀 |
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野外に展示されている大砲 |