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<鎧渡し跡>
鎧の渡しは、江戸元禄年間以来の地図や地誌類にも記される渡し場で、明治5年(1872)に鎧橋が架けられるまで存続した。
伝説によると、平安の昔、源頼義が奥州討伐の途中、ここで暴風逆浪にあい、鎧を海中に投げ入れ竜神に祈りを捧げたところ、無事に渡ることができたので、以来ここを鎧が淵と呼んだといわれる。一説には平将門が兜と鎧を納めたところとも伝えられている。「江戸名所図会」や安藤広重の「名所江戸百景」には、渡しの図が描かれ、また、この渡しを詠んだ俳句や狂歌等も知られている。
縁日に 買ふてぞ帰る おもだかも 逆さにうつる 鎧のわたし |
和朝亭 国盛 |
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