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このあたりは、江戸時代より我が国の商業・経済の中心地として栄えてきた。この橋は、日本橋から一石橋までの日本橋川右岸地域が、西河岸町という地名であったことから、”西河岸橋”と名付けられたものである。
初代の橋（明治２４年（１８９１）架設は、弓弦形ポウトリングトラスという、当時最新式の鉄橋だった。関東大震災により被害を受けたこの橋は、大正１４年（１９２５）に現在の橋に架け替えられた。
区では、架設後６５年を経過したこの橋を平成２年（１９９０）において、傷んだ部分を修復し、さらに伝統的な木造建築様式の木組みを採り入れた意匠で整備した。
＜橋梁の諸元＞
| 形式 |
３径間連続鋼構桁橋 |
橋長 |
５２．０ｍ |
| 有効幅員 |
１１．０ｍ |
橋下 |
日本橋川 |
| 着工 |
大正１３年（１９２４）１２月 |
竣工 |
大正１４年（１９２５）８月 |
| 施工者 |
東京市 |
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＜裏河岸＞
明治１０年（１８７７）１２月、東京府は「日本橋ヨリ以西一石橋迄」の河岸地を「裏河岸」と命名した。江戸時代初期の寛永江戸図には、「北かし」と記されているが、この北側には北梢町と品川町があり、御府内沿革図書では、一石橋側を「北梢町河岸」、日本橋側「品川町裏河岸」としており、いくつかの俚俗名を確認することができる。
なお、『江戸名所図会』によると、品川町裏河岸の通りには、釘・金物の店が多く、釘店（くぎだな）とも呼ばれていたと記されている。
所在地：中央区日本橋本石町１−１。日本橋室町１−１地域。 |
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