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国指定の重要文化財である丸の内駅舎を未来へ継承すべき貴重な歴史的建造物として、残存している建物を可能な限り保存するとともに、創建当時の姿に復原した。
<花崗岩>
窓周り・柱頭飾り等には稲田(茨城県)産、腰壁・玄関周り等には北木島(岡山県)が使用されている。柱頭飾は、戦災復興工事時(昭和20年9月から昭和22年3月)に3階レンガ壁を撤去した際、3階から2階部分に移設したもので、今回の復原工事で元の3階に戻した。
<銅板葺き>
屋根の棟類や尖塔は基本的に木下地に0.4mm厚の銅板をはぜ組みして葺く その他の飾り部は銅板に熱を加えなましながら打ち出し成型する。パラペットの徳利部分については、へら絞りといった現代の技術による復原としている 緑青塗装などのエイジングは行わず、銅板素地の仕上げとし、経年により風合いが変化していく。
<天然スレート>
屋根は天然スレート と銅板の構成で葺かれている。創建時の古写真から天然スレートは全て一文字葺きで葺かれていたことが判明し、それをもとに復原した。中央部屋根には、創建時に使用されていたものと同様宮城県雄勝産スレートを葺いている。また南北ドーム部には、戦後の改修時に葺かれていた良質な登米産を生かし取り、一部は加工を施し再利用した。 |
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