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長岡家住宅は、三好市東祖谷落合集落の重要伝統的建造物群保存地区(落合重伝建)内にある伝統的建造物(特定物件)の一つで、落合重伝建内の中腹からやや下方に位置する。標高約610mの南斜面に建ち、近くには、落合薬師堂や落合公民館がある。当家は、脇土居あるいは西土居と呼ばれ、落合でも支配階層に属する家であったといわれている。
間取りは、喰違六間取で、祖谷民家特有のオモテに相当する部屋がなく、かわりに書院、床を備えた座敷がある。土間が極めて小さく、通常平側に設けられている前便所が妻側にあるなど、祖谷地方の他の民家とは多くの点で異なっている。柱は、4寸5分角で、座敷周りはトガを使用し、残りはクリが多用されている。構造は、太い梁を渡して束立てし、柱を抜いている箇所が多い。特に下手梁間方向は3間の梁を渡して柱をすべて省略している。
建築年代は、棟札が残っており、明治34年(1901)の築である。 |
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三好市では、落合重伝建の歴史的な景観を維持向上させる施設、また、落合重伝建の魅力を広く紹介する公開用施設として、国・県の補助事業を受けて、平成19年度(2007)から平成21年度(2009)にかけて復原修理を行い、平成22年(2010)3月に完成した。(三好市教育委員会) |
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