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<時の鐘>(川越市幸町)
この時の鐘は、寛永年間(1624〜1644)に川越城主酒井讃岐守忠勝が建てたのが最初といわれているが、江戸時代を通じてたびたび建て替えられた。現在の建物は、明治26年(1893)3月の川越大火直後に再建されたものである。
建物の構造は、江戸時代そのままを踏襲したもので、鐘楼の高さは五丈三尺五寸(約16m)あり、奈良の大仏と同じといわれる。よく均整がとれており、蔵造りの町並みを圧して高くそびえる景観は、往年の城下町の情緒を偲ぶことができ、今日では小江戸川越のシンボルとなっている。
現在は電動式となったが、午前6時、正午、午後3時、午後6時の4回鐘が鳴り、今も市民に時を告げる役割を果たしている。
<残したい日本の音風景百選> 川越の時の鐘
私たちは、日常生活の中で耳を澄ませば聞こえてくる様々な音に囲まれて生活している。
環境省は、全国各地で人々が地域のシンボルとして大切にし、将来に残していきたい戸願っている音の聞こえる環境(音風景)を「残したい日本の音風景百選」として認定した。
川越市では、江戸時代初期から時を告げてきた「時の鐘」が認定された。
いつまでも人々の心に響く、鐘の音と蔵造りの町並みがつくり出す音風景を大切にしていきたいと思います。 |
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