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<旧ロシア領事館>
安政元年(1854)12月の日露通好条約に基づき、安政5年(1858)初代領事ゴシケーヴィチー一行が着任、実行寺に領事館を置いた。万延元年(1860)、元町の現ハリストス正教会敷地内に領事館を建てたが、隣の英国領事館の火災で被災した。
明治36年(1903)、現在地で領事館の建設が始められたが、翌年の日露戦争で中断し、完成したのは明治39年(1906)であった。この建物は明治40年(1907)の大火で焼失するが、その直後から同じ場所で再建工事が始まり、明治41年(1908)暮れに完成した。(現在の建物)
ロシア革命後、大正14年(1925)からはソ連領事館となったが、最後の領事ザベーリエフが本国に引き揚げた翌日の昭和19年(1944)10月1日、領事館は閉鎖された。
昭和39年(1964)に外務省から函館市が建物を購入、翌年5月から「函館市立道南青年の家」として近隣町村を含めた青少年宿泊研修施設として使用されたが、平成8年(1996)7月「函館市青少年研修センター」の開館により、その機能は終了した。
設計はドイツ人建築家のR.ゼールで、レンガ造り2階建ての本館は、玄関に唐破風を用い、日本的な意匠が加味されている。 |
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