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淀屋橋から中之島・北浜辺りを散策していたら、窓枠のテラコッタ飾りが見えた。八木通商の建物である。美しい外壁はテラコッタ(素焼きの陶板)で、その飾りはイスラム建築に見られるアラベスク模様なのだ。大正初期に中之島公会堂を設計した辰野金吾氏によって、旧大阪農工銀行として生まれた。
アラベスクとは、美術用語で植物を唐草模様や幾何学的模様に書いた装飾をさす。つまり、アラベスクとは唐草模様のことで、植物の葉をかたどった幾何学装飾模様の意である。偶像否定のイスラム教義に基づき、徹底的に具象性が排除された結果として、アラビア文字を図案化したアラベスク模様が生まれた。 |
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