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<得度山 灌頂院 切幡寺>(きりはたじ)
光仁4年(813)、この地で修法していた弘法大師は、結願の7日目、ほころびた僧衣を繕うために機織りの乙女に布切れを所望された。乙女は、織りかけていた布を惜しげもなく切って差し出した。大師は、この厚意にたいへん感動し、乙女の願いを聞き、千手観音像を彫造し、乙女を得度させて灌頂を授けた。乙女はたちまちのうちに即身成仏し、身体から七色の光を放ち千手観音菩薩に変身した。
大師は、このことを嵯峨天皇に伝え、天皇の勅願により堂宇を建立して自ら彫った千手観音像を南向きに、また即身成仏した千手観音像を北向きに安置して本尊にしたと伝えられる。得度山、灌頂院、切幡寺それぞれの名称もこうした由縁による。
本尊 |
千手観世音菩薩 |
真言 |
おん ばざら たまら きりく |
宗派 |
高野山真言宗 |
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