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<五岳山 誕生院 善通寺>(ぜんつうじ)
真言宗善通寺派総本山の善通寺は、弘法大師誕生の地として知られている。京都の東寺、和歌山の高野山と並ぶ弘法大師三大霊場に数えられる。風浦五岳山誕生院と号し、四国八十八箇所霊場の第七十五番である。
伽藍は創建地である東院と、空海生誕地とされる西院(御誕生院)に分かれている。
<御影堂>
誕生院(西院)は、鎌倉時代の建長元年(1249)に創建された。弘法大師空海(774〜835)が誕生された佐伯家の邸宅跡に建つ御影堂を中心に、護摩堂・遍照閣・いろは会館などがある。
現在の御影堂の建物は、天保2年(1831)建立。奥殿に「秘仏・瞬目(めひき)大師像」を安置。御影堂の地下には「戒壇めぐり」がある。
本尊 |
薬師如来 |
真言 |
おん ころころ せんだり まとうざ そわか |
宗派 |
真言宗善通寺派(総本山) |
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中国・唐から帰国した弘法大師は、佐伯家菩提のために大同2年(807)から6年の歳月をかけ、長安・青龍寺を模してこの地に善通寺を建立した。その寺名は父・佐伯善通(さえきよしみつ)卿に因んでいる。
<五重塔>
現在の塔は4代目で、弘化2年(1845)発願し明治35年(1902)に完成。総高は約43m。国重要文化財 |
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<金堂>
善通寺の本堂。この堂は、大師大同2年の建立であったが、現在の建物は元禄12年(1699)上棟(再建)である。本尊薬師如来はもと大師の作であったが、永禄年間の兵火に罹り破損した部分を集めて今の尊像の胸に納めたといわれている。本尊は薬師如来座像(元禄13年完成、作者:御室大仏師北川雲長)。像高は約3m。上層に掲げたる「大宝楼閣陀羅尼」の額は有栖川宮幟仁親王の筆。 |
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東院と西院の接点の位置にある中門。画像は東院から西院へ向かう位置になる。中門から御影堂に続く回廊が見える。 |
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<親鸞上人御尊像由来>
親鸞堂(上右画像)に安置してある親鸞上人の尊像は「鎌田の御影」と称われ日本一体上人自作の尊像である。その由来は、上人62才の時、関東地方を遊化の砌、下総国鎌田荘(現在の千葉県市川市)吉田源五左衛門易幹という信者の家に留錫して朝夕法説しておられた所上人御帰洛に際し、吉田夫婦他数多の信者深く名残りを惜しまれたので、上人は自ら木像を刻み誓いの一詩をその像の背中に刻み付け「讃岐善通寺は弘法大師生誕の霊地にて我が師法然上人は彼の地に詣でて自ら逆修の塔を建て給えり、我も彼の寺へ詣でなんと思えど、その願いを果たさず、願わくは、この像を彼の寺に送り今生の願望を遂げしめよ」と遺命せられた。
その後、吉田家にて大切に供養していたが、しばしば霊夢に托して、早く善通寺へ送れよとの御告げがあり遂に三代の孫、吉田源次左衛門年幹なる者、この像を送り来り、当山に納められたのである。 |