甲状腺ガン闘病記③ 甲状腺悪性腫瘍（乳頭癌・乳頭ガン）
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甲状腺癌闘病記が長くなってきたため、時間の経過別に分割する。
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| 手術５年３ヶ月後（内分泌内科）平成２６年（２０１４）１月 |
血液検査
診察 |
| ＴＳＨ |
ＦeeＴ4 |
サイログロブリン |
| ０．５３ |
１．０８ |
１７．７ |
・ＴＳＨが０．５３と上がった。夏季限定（３ヶ月間）ということで、チラーヂンを減らしたが、その後も元の量に戻さずそのままの量で継続してきた。（チラーヂンＳ錠５０を２錠からチラーヂンＳ錠５０を１錠とチラーヂンＳ錠２５を１錠ずつの服用）その影響だろうということである。今後も、この量でいくということになった。
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| 手術５年６ヶ月後（内分泌内科・耳鼻咽喉科）平成２６年（２０１４）４月 |
血液検査
表在エコー
診察 |
| ＴＳＨ |
ＦeeＴ4 |
サイログロブリン |
| ０．３６ |
１．１４ |
１６．５ |
・ＴＳＨが０．３６と下がった。チラーヂンＳ錠５０を１錠とＳ錠２５を１錠ずつの服用は、そのまま継続となった。
・エコー検査（頚部体表超音波検査）で、左葉峡切除術後、残葉・リンパ節のチェックを行う。その結果、嚢胞（８×７×８㎜）には以前と比べて著変はない、他に小さな嚢胞が数個あるが、これも著変は認められない。両側頚部明らかに腫大したリンパ（－）であった。
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| 手術５年９ヶ月後（内分泌内科）平成２６年（２０１４）７月 |
血液検査
診察 |
| ＴＳＨ |
ＦeeＴ4 |
サイログロブリン |
| ０．３４ |
０．９９ |
１８．６ |
・ＴＳＨが０．３４と少し下がった。他の数値は特段の変化が見られないのでチラーヂンＳ錠５０を１錠とＳ錠２５を１錠ずつの服用は、そのまま継続となった。
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| 手術５年１０ヶ月後（内科）平成２６年（２０１４）８月 |
| エコー検査 |
・今回は、定期検査ではない。近くのかかりつけ医に、胆石や動脈硬化などの経過観察のため定期的に通院している。胆石等のエコー検査を年１回やっていただいているので、ついでに甲状腺も診てもらった。結果は、総合病院での結果と比べて著変は認められない。
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| 手術６年後（内分泌内科・耳鼻咽喉科）平成２６年（２０１４）１０月 |
血液検査
ＣＴ検査
診察 |
| ＴＳＨ |
ＦeeＴ4 |
サイログロブリン |
| ０．３５ |
１．００ |
１６．９ |
・サイログロブリンなど３ヶ月前と比べて特段の変化が見られないのでチラーヂンＳ錠５０を１錠とＳ錠２５を１錠ずつの服用は、そのまま継続となった。
・ＣＴの結果も異常なしであった。次回は６ヶ月後にエコー検査をする予定である。
・声のかすれがきになったのでそのことを伺う。声のかすれは、最近なったのではなく、数年前あたりから、時々症状があった。しばらくそのままにしていると元に戻る。カメラで声帯を診てくれた。何も異常はなかった。様子をみることになった。
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| 平成２６年（２０１４）１２月２３日 |
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３０年ほど前になる。その時代の空気を吸って、共に仕事に精を出していた仲間の一人。本日、通夜だった。
３週間ぐらい前だったか、病院のエレバーターの中で、かつての仕事仲間にばったり会う。お見舞いに来たとのこと。エレベーター内なので、私的な会話をできず別れる。
通夜の会場で知った。エレベーター内で会った方から、あの時の見舞いの話し。見舞いの相手は、なんと亡くなられた本人であることを。何としたことか。話しをしに行けばよかった。もう２度と話すことのできない遠くへ行ってしまったのだ。胆管ガンであった。
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| 手術６年３ヶ月後（内分泌内科）平成２７年（２０１５）１月 |
血液検査
診察 |
| ＴＳＨ |
ＦeeＴ4 |
サイログロブリン |
| ０．５７ |
１．０３ |
１７．３ |
・サイログロブリンやＴＳＨ等の数値が長く安定している状態のため、チラーヂンＳ錠５０を１錠とＳ錠２５を１錠ずつの服用は、そのまま継続となるが、内分泌内科の検査は本日を以て終了となる。薬は、近くのかかりつけ医で出していただくように手配してくれるとのことであった。手術後６年という長い通院であったが、ここまで無事きたことに感慨深いものがある。
・エコーとＣＴは、半年に１回ずつ交互にやることは従来通りである。その方が安心でもある。
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| 手術６年６ヶ月後（耳鼻咽喉科）平成２７年（２０１５）４月 |
エコー検査
診察 |
・今回から画像検査のみとなった。エコー検査の結果、特段の変化がみられないので、次回（半年後）のＣＴ検査を予約して終了となる。
・チラーヂンは、今までＳ錠５０とＳ錠２５の１錠ずつの服用であったが、近くのかかりつけ医では、Ｓ錠７５を１錠の服用となった。どちらも７５μgで服用量は同じだが、２錠が１錠に変わっただけなのに何か楽になったような気もする。結果は同じなのに。
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| 手術７年後（耳鼻咽喉科）平成２７年（２０１５）１０月 |
ＣＴ検査
診察 |
・先週、ＣＴ検査を行い、１週間後の本日検査結果を伺う。著変なく、継続観察となる。医師から７年目ですね、と言われる。もう７年経ったのかと月日の経過の速さを思い知る。手術した先生は、既に退職し、別の先生が主治医となっている。元気ですよと去った先生に伝えたい気持ちに駆られる。
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| 手術７年４ヶ月後平成２８年（２０１６）２月 |
| 徒然草 |
ラジオを聞いていたら、ある大工さんが余命半年と宣告された。一日一日を大事に過ごしている。体調が良いときは仕事もしている。奇跡という言葉がある。奇跡を信じて頑張っている。若いときに聞いた橋幸夫の「芸魂」を聞きたいというリクエストだった。
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| 手術７年６ヶ月後（耳鼻咽喉科）平成２８年（２０１６）４月 |
エコー検査
診察 |
エコー検査の結果、特段の変化はない。次回、半年後のＣＴ検査の予約をして終了する。 |
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| 手術８年後（耳鼻咽喉科）平成２８年（２０１６）１０月 |
ＣＴ検査
診察 |
・半年毎の定期検査。１週間前にＣＴ検査を受けたので、その結果を伺う。担当の先生が今回から新しい医師に変わった。これで３人目の先生になる。慣れた方に診ていただいた方が良いような気もするが、反面、多くの方に診ていただいた方が良いのかなとも思った。セカンドオピニオンというメリットもあるだろう。
結果は特段の変化もないということで、次回、半年後のエコー検査の予約をする。
これで８年経過したことになる。１０年は続けるということになる。甲状腺ガンの進行は遅いので、潜んでいることもある。
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| 手術８年３ヶ月後（かかりつけ医：内科）平成２９年（２０１７）１月 |
血液検査
診察 |
| ＴＳＨ |
ＦeeＴ4 |
サイログロブリン |
| ０．６５６ |
１．２９ |
１９．７７ |
・かかりつけ医で血液検査を実施する。甲状腺関係の数値に著変はなかった。従来通りのチラーヂンＳ錠７５を１錠の服用継続となった。
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| 手術８年５ヶ月後（かかりつけ医：内科）平成２９年（２０１７）３月 |
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・かかりつけ医でチラーヂン、バイアスピリンの薬を処方してもらっている。そのため定期的に受診している。今回、人間ドックの結果、特に内視鏡検査の結果を報告する。バイアスピリンを服用している期間が長いので、こうした副作用は見られるとのこと。
これからは、抗血栓楽（バイアスピリン）と胃酸分泌抑制薬（タケプロン）の配合錠にかえるとのこと。そういえば、前に何回か、胃の様子について質問されたことがあったことを思い出す。
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| 手術８年６ヶ月後（耳鼻咽喉科）平成２９年（２０１７）４月 |
エコー検査
診察
MRI |
エコー検査の結果、特段の変化はない。今までの薬を継続することとなった。
エコー検査の際、気になることがあったので先生に話す。
「検査のためベッドに横たわる。天井をみたら違和感を覚える。天井が回るような感じ、ぐるぐる回転するわけではないが、回っているような、一定ではない。エコー検査が終わって診察室へ戻る際、左右に蛇行（少しだが）しているようで思わず壁を手で押さえてしまった。」
１０年少し前に、別の症状でＭＲＩを撮っている。それからバイアスピリンの服用が始まった」。
１週間後にＭＲＩの予約を入れることとなる。
その結果。１０年少し前のＭＲＩ画像と比べて特段の変化はない。微少な脳梗塞の跡が見られるが、これでどうかなるというようなものではない。以前も見られた現象です。血管は正常で、いわゆる大きな脳梗塞はない。というわけで、この件は終了となる。
甲状腺関係の検査は、半年後にＣＴの予定だが、８年半、異常なしできているので、ＣＴは１回飛ばしてエコー検査になった。
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| 手術９年後（耳鼻咽喉科）平成２９年（２０１７）１０月 |
血液検査
表在エコー
診察 |
| ＴＳＨ |
ＦeeＴ4 |
ＦeeＴ3 |
| ０．４４ |
０．９０ |
２．４７ |
エコーの画像より嚢胞（８㎜）の大きさに変化はない。血液検査の結果に異常は認められない。甲状腺の触診をした後、「９年経過した。１０年後の検査結果をみて、以後の処置を考える」とのことだった。半年後にエコー検査、１年後にＣＴ検査の予定になった。
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| 手術９年６ヶ月後（耳鼻咽喉科）平成３０年（２０１８）４月 |
表在エコー
診察 |
エコーの画像より嚢胞の大きさに著変はない。脳胞は全て悪性というわけではない。甲状腺の触診をする。半年後で１０年になる。次回にＣＴ検査をして、それ以後の処置を決めたいとのことであった。 |
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| 手術１０年後（耳鼻咽喉科）平成３０年（２０１８）１０月 |
ＣＴ検査
診察 |
ＣＴ画像より嚢胞の大きさに著変はない。甲状腺の触診をする。肺に影が写っている。２年前の画像にも写っており、転移ではないと思われるが、という説明に一抹の不安がよぎる。
今までは半年毎の検査だったが、次は１年後の検査になる。手術後７年間は３ヶ月、それ以後は半年毎だった。次回からは１年と、検査の間隔がしだいに延びてきた。 |
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| 手術１０年２ヶ月後（かかりつけ医：内科）平成３０年（２０１８）１２月 |
| 血液検査 |
・かかりつけ医でチラーヂンと抗血栓楽（バイアスピリン）と胃酸分泌抑制薬（タケプロン）の配合錠を処方してもらっている。その薬が切れてきたので受診した。前回の受診の際、血液を採取したのでその結果を知らせてくれた。甲状腺関係の数値は基準値内であったため薬はそのまま継続となった。
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| 手術１１年後（耳鼻咽喉科）令和元年（２０１９）１０月 |
エコー検査
診察 |
・年１回のエコー検査を受ける。嚢胞があるが、前回と大きさは変わらない。リンパ節への転移は認められない。甲状腺ガンは進行が非常に遅いので、これからも安心できるまでは検査しましょうということで、１年後の予約を入れる。触診の結果は異常なし。
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| 手術１２年後（耳鼻咽喉科）令和２年（２０２０）１０月 |
エコー検査
診察 |
・年に１回の画像診断。今回はエコー検査。
・平成２０年（２００８）の左葉峡切除後の残葉・リンパ節チェックが目的。
・結果は、境界明瞭な低エコー腫瘤、１１×１０×１１㎜。内部に明らかな石灰化像なし。わずかに血流あり。ということで著変なし。
・他に小低エコー腫瘤数個、９㎜、６㎜、８㎜ーー 著変を認めない
・両側頸部明らかに腫大したリンパ節なし。
１３年目の画像検査はＣＴとなり、来年の予約をして終わる。
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| 手術１３年後（耳鼻咽喉科）令和３年（２０２１）１０月 |
CT検査
血液検査
診察 |
・年に１回の画像診断。今回はＣＴ検査。
・甲状腺、肺に特段の変化はなし。
・血液検査結果
| TSH |
FreeT4 |
FreeT3 |
T3 |
T4 |
| ０．３９ |
０．９４ |
２．５３ |
０．８３ |
７．６１ |
１４年目の画像検査はエコー検査となり、来年の予約をして終わる。
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| 手術１３年３ヶ月後（（かかりつけ医：内科）令和４年（２０２２）１月 |
血液検査
診察 |
・かかりつけ医で血液検査
| TSH |
FreeT4 |
FreeT3 |
サイログロブリン |
| ０．５７ |
１．４１ |
３．０１ |
６９．７０ |
・チラーヂンの服用を継続となった。 |
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| 手術１３年１０月後（（かかりつけ医：内科）令和４年（２０２２）８月 |
血液検査
診察 |
・かかりつけ医で血液検査
| TSH |
FreeT4 |
FreeT3 |
サイログロブリン |
| ０．２９７ |
１．４５ |
２．８４ |
８６．２０ |
・チラーヂンの服用を継続となった。サイログロブリンが次第に上がってきているのが気になる。 |
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| 手術１４年後（耳鼻咽喉科）令和４年（２０２２）１０月 |
エコー検査
診察 |
・年１回のエコー検査を受ける。嚢胞は以前からあったが、今まで著変はなかった。しかし、昨年より大きくなっている。来週、甲状腺細胞診検査を行うこととなった。
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| 手術１４年後１ヶ月後（耳鼻咽喉科）令和４年（２０２２）１１月 |
細胞診検査
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・１０月下旬に針を刺し細胞をとる。（穿刺吸引細胞診検査）。その結果を約１０日後に聞きに行く。その結果はがん細胞は検出されなかった。ほっと安心する。
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| 手術１４年４ヶ月後（（かかりつけ医：内科）令和５年（２０２３）２月 |
血液検査
診察 |
・かかりつけ医で血液検査
| TSH |
FreeT4 |
FreeT3 |
| ０．９６１ |
１．３１ |
２．７９ |
・特段の問題もないので。チラーヂンの服用を継続となった。 |
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| 手術１５年後（耳鼻咽喉科）令和５年（２０２３）１０月 |
エコー検査
診察 |
| TSH |
FreeT4 |
FreeT3 |
サイログロブリン |
| ０．２２ |
０．９５ |
２．４０ |
８８．５７ |
・診察血液検査は前回に結果で、特段の問題もなかった。チラーヂンの服用を継続となった。
・前回、細胞検査を行ったが、悪性の細胞はなかったという報告を受けた。ほっとした。 |
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| 手術１６年後（耳鼻咽喉科）令和６年（２０２４）１０月 |
エコー検査
診察 |
・エコー検査の結果、特に問題もなかった。経過観察も長期間になっているが、年１回の画像診断は継続することにした。
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