|
|
|
|
|
|
|
|
硫黄山は、植生のない岩だらけの地表であるため、アイヌ語でアトサヌプリ(裸の山)と呼ばれている。高さ508mの火山で、500〜2,000年前に形成された。様々な大きさの1,500の噴気孔から噴煙が出ている。
硫黄の特徴的なにおいが充満し、鮮やかな黄色の噴気孔が、この世のものとは思えない光景を作り出している。
火山性ガスが周辺の植生に大きく影響しており、近くにあるかぶと山では、硫黄山に面した部分とその反対側の植生が明らかに異なる。また、硫黄山の活発な地熱活動は、川湯温泉の源になっている。 |
|
|
|
|
|
活発な地熱活動で熱湯が湧き出している |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<硫黄山での採掘の歴史>
明治10年(1877)に、硫黄山に硫黄の採掘場が作られた。硫黄は、電気、マッチ、火薬、殺虫剤、紙のような様々な原料として使用されていた。清国やアメリカなどに輸出され、川湯温泉を含む弟子屈町周辺地域では貴重な産業になった。明治20年(1887)、硫黄の運搬のため北海道で2番目のとなる鉄道が硫黄山に通り、それまでの馬に代わり利用された。その後、硫黄の需要は減少し、昭和38年(1963)に採掘場は閉鎖された。 |
|