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<山羊座(やぎ座)> ー向上心ー(12月22日〜1月19日)
山羊のような角と、ひげをたくわえた牧畜の神パンは、音楽がたいへん好きだった。あるとき、このパンがナイル川のほとりで、他の神々とともに酒盛りをしていると、突然、怪物デューポンが襲ってきた。神々は驚いていろいろなものの姿に身を変えて逃げた。パンも魚に化けて逃げようと川に飛び込んだが、慌てたせいか水につかった下半身しか魚になれなかった。
この姿のまま大~ゼウスは星座に加わったということです。デューポンは英語のタイフーンで、台風の語源になっている。 |
見える季節:8月〜11月。方角:南。 |
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双子座 |
射手座 |
<双子座(ふたご座)> ー機知ー(5月21日〜6月21日)
カストルとボルックスという仲の良い双子がいた。カストルは人間の運命をもち、ボルックスは神の子として不死身の運命をもっていた。
成長した二人は、ともに勇士の名をはせ、カストルは戦術に優れ乗馬が巧みで、ボルックスは拳闘の名手だった。しかし、戦争でカストルが死んでしまったため、ボルックスは大変悲しみ、大~ゼウスに命を甦らせるようお願いした。ゼウスは、おまえの不死身をとくなら助けてあげようと言われた。ボルックスはカストルのために不死身をといてもらい、二人はいつまでも一緒に暮らせるようになった。 |
見える季節:2月〜5月。方角:天頂
<射手座(いて座)> ー行動力ー(11月20日〜12月21日)
上半身が人間、下半身が獣という半馬人がいた。その中でケイロンは、大変優しく、賢く人間からも親しまれていた。怪力ヘラクレスは天文学を勇者アキレスは武術を彼から習ったほどです。
ところが、ヘラクレスが他の馬人といさかいを起こした時、ヒドラ(水蛇)の毒血を塗った矢を誤ってケイロンに当ててしまった。ヒドラの毒はものすごく、この苦しみから逃れるために、不死身の座を巨人神プロメテウスに譲って死んでしまった。大神ゼウスは、その死を惜しんで彼を天に上げて「射手座」にしたと伝えられている。 |
見える季節:7月〜10月。方角:南 |
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かに座 |
さそり座 |
<蟹座(かに座)> ー順応性ー(6月22日〜7月22日)
英雄となったヘラクレスの第2の手柄は怪物ヒドラ(水蛇)退治だった。ヘラクレスのヒドラ退治を邪魔しようとしたヘラは、一匹の大きな化けカニをヒドラの助太刀によこした。化けカニはヘラクレスの足をすさまじい力で挟んだが、ヘラクレスはたちまちその化けカニを踏み潰してしまった。
ヘラクレスはこの化けカニを哀れみ天にかかげ「かに座」としたと伝えられている |
見える季節:2月〜5月。方角・南。
<さそり座> ー論理性ー(10月24日〜11月22日)
美しく、狩猟にたけた巨人のオリオンは、天下にかなう者はないと慢心していた。それを聞いたオリンポスの神々は、オリオンを殺そうと大サソリを放ったが、大サソリは失敗してしまった。
後に大神ゼウスがオリオンを雷で殺し、天に上げた時サソリも天に上げ、オリオン座と真反対の位置におきサソリ座としたということです。 |
見える季節:6月〜9月。方角:南。 |
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しし座 |
てんびん座 |
<獅子座(しし座)> ー熱情ー(7月23日〜8月22日)
大神ゼウスと人間の間に生まれたヘラクレスは、ゼウスの妻・ヘラの呪いによって妻子や人々を殺してしまう悲惨な人生を歩まされた。ヘラクレスは罪を償うため12回に及ぶ危険な荒行を引き受け、第1番目に夜・昼なく出歩いては、牛や羊そして人間までも食い殺すという化けじし退治を行った、ゼウスは、ヘラクレスの手柄を記念して、退治した化けじしを天にあげたということです。 |
見える季節:3月〜6月。方角:南。
<天秤座(てんびん座)> ー公平な判断力ー(9月23日〜10月21日)
このてんびんは、西隣で乙女座となっている正義の女神アストレアが、人間の善悪を裁くためにその左手に携えていたものです。アストレアが乙女座になるとともに天にあげられ、星座となったということです。
紀元前1,000〜2,000頃には秋分点がこの星座にあり、昼夜の長さを等しく分けていたことからてんびん座の名が与えられていたとも言われている。 |
見える季節:6月〜8月。方角:南。 |
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乙女座 |
牡牛座 |
<乙女座(おとめ座)> ー潔癖性ー (8月23日〜9月22日)
正義の女神アストレアは、人間に正義の道を説き続けていた。しかし、人間同士が憎しみ合い争うようになると、アウトレアはもはやこれまでと地上を嘆き、天にのぼり乙女座になったということです。
早春の頃、南の夜空にスピカという明るい星が見られるが、スピカとは麦のようなとがった穂という意味で、アストレアが左手に持っている麦の穂のところにあたる。日本の農家では、古くからこの乙女座の見られる季節を種まきの目安とした。 |
見える季節:4月〜7月。方角:南。
<牡牛座(おうし座)> ー調和- (4月21日〜5月20日)
地中海沿岸のフェニキア国(今のレバノン)にエウロバという美しい王女がいた。ある日、このエウロバが海辺で遊んでいると、どこからともなく一匹の白い牡牛が現れた。この牛があまりにも美しくおとなしそうに見えたので、エウロバは気を許してその背に乗ってしまった。すると、牛はあっという間に王女を乗せたまま、地中海を渡ってクレタ島に逃げ去ってしまった。この牡牛の正体は、実は大神ゼウスで、エウロバの美しさにみせられて白牛に化けてさらったのだった。牡牛座は、この白牛を記念したもので、また、ヨーロッパはこのエウロバの名からとったといわれている。 |
見える季節:12月〜3月。方角:天頂。 |
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水瓶座 |
牡羊座 |
<水瓶座(みずがめ座)> ー英知ー(1月20日から2月18日)
トロイの王子カニュメテスは美少年の名が高く、体中が金色に輝いていた。ゼウスはその少年に心をときめかせていたが、オリンポスの神々の酒席で酌をしていた娘ヘペが嫁いでしまい、娘のかわりにゼウスは大鷲に姿を変えカニュメテスをさらってきたしまった。そのとき。カニュメテスが持っていた水瓶が天にあげられ水瓶座となったと伝えられている。 |
見える季節:9月〜12月。方角:南。
<牡羊座(おひつじ座)> ー正義感ー(3月21日〜4月20日)
フリウスとヘレーという仲の良い兄妹が継母のイーノに命を取られようとしていた。実の母のネフェーレは、オリンポスの神々の一人であるヘルメスから、天を翔る金色の毛の牡羊を授かり、その背に兄妹を乗せて安全な所へ逃がそうとした。牡羊は空高く飛んでいったが、あまりの速さに妹のヘレーは目がくらみ、海に落ちて溺れてしまった。牡羊は天を翔けながら何度も後ろを振り返り、ヘレーの姿を求めた。そして、牡羊はその振り返る姿のまま天にかかげられ、牡羊座となった。 |
見える季節:10月〜1月。方角:天頂。 |
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<魚座(うお座)> ー交感ー(2月19日〜3月20日)
巨人のタイタン族のガイアはゼウスに自分の子孫が殺されるのを見て怒り、史上もっとも恐ろしい巨人、怪物テューポンを産んだ。あるとき、美の女神アフロディテが息子のエロスと川岸に散歩していると、そのデューポンに出会ってしまい、とてもかなわないと知ったアフロディテとエロスは川に飛び込み、魚に身を変えて難を逃れた。そのときの姿が空にあがりうお座になったと伝えられている。 |
見える季節:9月〜12月。方角:南。 |