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<千枚田>
ここ大代では、明治37年(1904)、田植えがすんだ頃から20日余りも降り続いた雨で、鞍掛山と通称びんぼう山の谷間に泥土がたまり、雨水があふれて山津波となり家屋10戸と田畑が流失し、11人の死者が出るという大惨事があった。
あまりのことに一時は途方にくれた村人だったが、鍬とモッコで復興に立ち上がり、何年もかかって荒れ地を田に変えたのがこの千枚田です。
千枚田は実際には1,296枚の棚田で、1枚平均の広さは0.9アールです。現在39戸の人が850枚を耕しており(平均21枚)、一戸で62枚耕している人が最高です。
山津波の時の犠牲者の霊は、村を一望に見おろすカシャゲ峠に祀られている。 |
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<中山間地域等直接支払制度>
鳳来町は、豊川の上流域に位置し、傾斜地が多いなどの地理的条件から、農業生産活動などを通じて国土の保全や水源を養っていくこと、良好な環境を形成するなどの多面的な機能を発揮している。しかし、今後、農業にたずさわる人の減少や高齢化などによって耕作放棄地が増加し、多面的機能が低下することが心配されている。
このため、鳳来町では、耕作放棄の発生を防ぎ、多面的機能を保つことを目的として、農業生産条件の不利を補うための中山間地域等直接支払制度を実施している。この制度は、集落の中で農業生産活動のほかに多面的機能を増進する活動を行うことによって、交付金を受けとることができるものです。
直接支払制度により、適正な農業生産活動が維持され、洪水・土砂崩壊の防止や定住条件の向上などを通じて、この制度の対象地域の経済活動や生活環境などが改善されるとともに、この地域以外の地域の住民に対しても、そういった多面的な機能が及ぶものと期待されている。
ここ四谷集落でも中山間地域等直接支払制度が実施され、農業生産活動が積極的に行われている。 |
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晩秋に訪れる。千枚田に水はなく、静まりかえっている。
四谷地区には東海自然歩道が通っている。鞍掛山へは旧県水産試験場、かしやげ峠(喫煙所)を経て山頂に至る歩道で坂道の連続した健脚向きのコースです。ここ四谷の里には呼ばり岩、まんだら石、お聖様、ハシツケ湯、赤子渕などの史跡や伝説がある。また、かしやげ峠から旧道をたどれば塩津温泉へ行くことができる。 |