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<吹上坂>
このあたりを かって吹上村といった。この地名から名付けられたと思われる。
吹上坂は松平播磨守の屋敷の坂をいへり(改選江戸志)。なお、別名「禿(かむろ)坂」の禿は河童に通じ、都内六ヶ所あるが、いずれもかっては近くに古池や川などがあって
寂しい所とされている地域の坂名である。
この坂も善仁寺前から宗慶寺・極楽水のそばへくだり、坂下は「播磨たんぼ」といわれた水田であり、しかも小石川が流れていた。
この水田や川は、鷺の群がるよき場所であり、大正時代でもそのおもかげを止めていた。
雑然と鷺は群れつつ おのがじし
あなやるせなき 姿なりけり 古家千樫 (1886〜1927) |
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