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この坂は、油坂または揚場坂と呼ばれている。坂上の左側は本郷給水所公苑である。『油坂、元町1丁目と東竹町辺の間を南に下る坂あり、油坂と呼ぶ』(新撰東京名所図会)とあるが、その名の起りは不明である。
この坂は別名『揚場坂』といわれているが、その意味は、神田川の堀端に舟をつけて、荷物の揚げおろしをするため、町内地主方が、お上に願って場所を借りた荷あげ場であった。この荷揚場に通ずる坂道を揚場坂道を呼んだのがのちに『揚場坂』と言われるようになった。
『揚場坂と申し、里俗に近辺には無御座候得共、町内、持場揚場
御茶の水河岸内に有之候に付、右揚場坂道を他所の者、揚場坂
と唱候儀も有之趣に御座候』 (御府内考より) |
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