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七面坂は荒川区と台東区の境に位置している。
<荒川区の標識>
御殿坂上から 台東区長命寺の墓地裏を経て、宗林寺(通称萩寺)の前へ下る坂道をいう。坂名の由来は、坂上北側の宝珠山延命院の七面堂にちなむ。
<台東区の標識>
宝暦年間の『再校江戸砂子』に「宗林寺前より七面へゆく坂」とある。宗林寺(台東区谷中3ー10)は 坂下にあるもと日蓮宗の寺、七面は 坂上の北側にある日蓮宗延命院(荒川区西日暮里3−10)の七面塔を指す。七面塔は甲斐国(山梨県)身延山久遠寺の西方、七面山から勧請した日蓮宗の守護神七面天女を祀る堂である。
坂は『御府内備考』の文政9年(1826)の書上によれば、幅2間(約3.6m)ほど、長さ50間(約90m)高さ2丈(約6m)ほどあった。
なお宗林寺は『再校江戸砂子』に、蛍の所在地とし、そのホタルは他より大きく、光もよいと記され、のちには、境内にハギが多かったので、萩寺と呼ばれた。 |
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