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<ウトナイ湖>
ウトナイ湖は、日本でも有数の渡り鳥の中継地でオオハクチョウ、コハクチョウ、マガンなどの水鳥が多数飛来する淡水湖。
このため、環境省は、昭和57年(1982)3月にこの湖とその周辺部510haを国指定鳥獣保護区に設定し、その全域を特別保護区に指定し保護につとめるとともに、平成3年(1991)12月にはラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)の登録湿地として登録された。
ここでは、鳥や獣を捕獲することは禁止されている。また、工作物の設置や立木の伐採等の行為についても規制されている。 |
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<ウトナイ湖の自然環境>
ウトナイ湖は、道内3番目、国内4番目に、ラムサール条約による国際的な保護湿地として登録されている。
また、ウトナイ湖は、支笏・樽前火山山麓や海に近く、砂丘や火山灰性の原野や丘陵性の森林、美々川・トキサタマッフ川・オタルマッフ川の河川と湖沼周辺の湿原という自然環境の多様性を持つ淡水湖として極めて優れており、わが国でも有数の渡り鳥の中継地として、春秋の渡り鳥の時期にはオオハクチョウ、コハクチョウをはじめマガン、ヒシクイ、カモ類を中心として数千羽の水鳥でにぎわっている。また、夏には南からシマアオジ、ノゴマ、ベニマシコ、センニュウ類などが飛来し野鳥の繁殖地となるなど、約250種を超える野鳥の聖域となっている。
ウトナイ湖周辺の大部分は、ヨシ、スゲ類が繁茂する低層湿地だが、一部にはホザキシモツケ、クロミノウグイスカグラ(ハスカップ)などの灌木が点在し、さらにハンノキ、ミズナラ、ヤナギ類などの広葉樹が見られ、高等植物、蘚苔類、地衣類などを合わせた約500種が確認されている。
このように変化に富む環境は、多種類の昆虫の生息を可能にしており、この地域から確認された昆虫は約3,900種に達している。 |
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