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支笏洞爺国立公園にある湖で、日本最北の不凍湖として知られている支笏湖(しこつこ)。水深が深いため(最大深度360m余)湖面の温度が下がりにくいためである。しかし、低温が続いたときには結氷するときもあったとのこと。湖の南側から北側に向けて樽前山、風不死岳、恵庭岳がそびえている。 |
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<樽前山>(たるまえさん)
支笏カルデラの南東壁にできた標高1041mの火山で、山頂部に直径南北1.2q、東西1.5qの外輪山があり、さらにその中に低い中央火口丘がある。その火口を埋める形で明治42年(1909)に溶岩ドームができ、今も噴気・地熱が確認されている。7合目にある駐車場から約50分で登れるが、外輪山の中は立入禁止となっている。
<風不死岳>(ふっぷしだけ)
標高1102.5m、アイヌ語のフプ・ウシ(トドマツの多いという意味)が語源で、隣の樽前山と異なり、山全体がトドマツやエゾマツ、ミヤマハンノキ、ダケカンバなどで覆われている。樽前山7合目にある登山口から約2時間30分で山頂まで登ることができる。
<恵庭岳>(えにわだけ)
標高1319.7m、アイヌ語のエ・エン・イワ(頭の尖った山)が語源です。円錐型火山で頂上付近東側に爆裂火口があり、噴気が見られる。国道453号側に登山口があり、約3時間30分で登れる。登山道は岩場が多く現在は8号目までしか行くことができない。 |
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<山線鉄橋>
山線鉄橋は、明治32年(1899)北海道官設鉄道上川線の空知川(砂川〜妹背牛間)に架けられた「第一空知川橋梁」であった。
この橋は、英国技術者ポーナルの設計によるものであり、英国製の200フィートダブルワーレントラス橋である。その後、王子製紙株式会社がこの橋の払い下げを受け、大正13年(1924)頃現在の位置に移設されたものである。
一方、明治41年(1908)王子製紙株式会社が、千歳川に建設する発電所建設資材輸送を目的とした。王子軽便鉄道(通称「山線」)の運行を苫小牧から支笏湖間において開始した。
建設資材・製紙用原木運搬のみならず、旅行者等の輸送も行われ、支笏湖周辺の発展に寄与してきた山線は、昭和26年(1951)に姿を消すこととなる。
山線鉄道は、現在地に建設から山線が廃止されるまでの間、道内最古の鉄道橋として活躍し、その後は支笏湖の景観にとけ込み思い出のある橋として地元住民を始め、多くの観光客に利用されている。このような由来のある橋を「現地で原形保存・現役で使用」を基本思想とし、平成6年(1994)から平成8年(1996)にかけて再生、平成9年(1997)に同じ場所で生涯現役として復元されたものである。 |