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不忍池を含む上野公園は、江戸時代に寛永寺の寺領であったが、明治になって公園になった。その後、博物館や美術館等の文化施設が数多く作ら、市民が大勢集うようになった。特に、春の桜の時期には大変多くの市民でにぎわう。夏には蓮の花が咲き、冬から春に懸けて渡り鳥が飛来する。
<池をきれいにするしくみ>
今まで、ボート池には外から汚れたものが入ってきて、池の底に厚く泥(ヘドロ)がたまった。泥(ヘドロ)の中は酸素が少なくなって、汚れのもとになる栄養がたまった。そのため、春から秋まで緑色のアオコがたくさん池に浮かび、水が汚く見えていた。
そこで、池の底から細かい空気のアワを出して水をゆっくり動かす。水が上下にまわると、池の底に酸素届くようになり、泥の中で小さな生物(バクテリア)が活発になり汚れのもと(栄養)を食べて増える。この増えたバクテリアを池の底にいる小さなえびや昆虫のなかまが食べ、さらにこれらを魚が食べる。このように生物のバランスを回復させながらヘドロを少しづつ減らす。
この回復の途中では、一時的に生物のアンバランスが起きて水が濁ることもあるが、自然(生物)の力を使い、最終的にはよごれを生み出す仕組みをなくすので、水はゆっくりきれいになる。 |
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<水生植物>
水生植物には水の浄化作用がある。汚れた水をろ過したり、富栄養化の原因になる物質(チッ素やリン)を養分として根や茎から多量に吸収する。
水生植物が多い岸辺は生物の種類が豊富です。水生の小動物や、これを食べる魚が集まってくるためです。また、魚の隠れがや産卵場所にもなる。 |
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ハスは、ハス科ハス属に属する大型の抽水植物であり、熱帯〜温帯アジア、オーストラリア北部及び南北アメリカなどに分布している。
ハスには、熱帯及び温帯東アジアを中心に、東は日本、西はカスピ海近く、南はオーストラリア北部に分布する東洋産種のハスと、北米東部及び南米北部に分布するキバナバスとの2種に分類される。東洋産種のハスの花色は、紅色、白色なのに対し、キバナバスの花色は黄色です。
不忍池には、古くからハスが植えられていた。いつ誰がハスを植えたかは分かっていない。不忍池のハスを調査した大賀一郎博士は「不忍の蓮」という文章の中で、「不忍池にハスを植えたのは、上野桜ヶ丘に別邸があった林道春(林羅山)かと考えたが、彼の著作にハスに関する記述がないことから、寛永寺を造営した天海和尚か、不忍池の弁天島を作った水谷伊勢守ではないかと考えるようになった」という趣旨のことを書いている。
植えられたハスの品種も不明だが、江戸時代の書物には紅色と白色のハスがあったことが記述されている。昭和10年(1935)の大賀博士の調査では、不忍池には10品種のハスが生育していることが確認されている。
このような不忍池だが、第2次世界大戦中は水田として利用されていた。終戦後、蓮池を復元するために水を戻し、ハス苗の収集と植え付けが行われた。現在、不忍池にあるハスは、これらのハスが交雑したものと考えられる。 |
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<駅伝の歴史ここに始まる>
我が国、最初の駅伝は、奠都50周年記念大博覧会「東海道駅伝徒歩競走」が大正6年(1917)4月27日、28日、29日の3日間にわたり開催された。スタートは、京都・三条大橋、ゴールは、ここ東京・上野不忍池の博覧会正面玄関であった。
左画像がゴールの東京・上野不忍池の碑で、右画像がスタートの京都・三条大橋にある碑である。 |