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広沢池は、宇多天皇の孫にあたる寛朝僧正が平安時代中期に、池の北側(遍照寺山の麓)に遍照寺を建立したことに併せて造られたものと伝えられているが、一説には、この付近一帯の用水池として掘られたものともいわれている。
遍照寺は、池のほとりに釣殿・月見堂などを設けた美しい風景を前にした大きな寺であったが、早い時期に荒廃した。その後、ここから南に約300mの所に再建され、堂内に、創建当時の遺像といわれる十一面観音立像(重要文化財)と不動明王坐像(重要文化財)を安置している。
この池は、西に位置する大覚寺の大沢池とともに、古くから観月の名所として知られ、多くの歌人によって数多くの歌が詠まれた。
また、児神社(ちごじんじゃ)は、寛朝僧正が他界した際、悲しみに打ちひしがれて池に身を沈めた僧正の稚児を弔うために建てられたものである。 |
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現在は鯉などの養殖が行われており、年末に池の水を抜いて成長した鯉を収穫する「池ざらえ」は、京の冬の風物詩となっている。 |
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水がほとんど引いた広沢池には、鯉取り用のテントなどが準備されている。池の水はどのように抜くのかと尋ねたところ、栓を抜けば簡単だよとの返事。なるほどこれなら簡単だなと感心する。栓はどこにあるのかと更に尋ねると、動画の右上の画像で水門のようなものが写っているあたりだそうだ。 |