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町家格子は、京町家の通りに面した部分の窓に取り付けられるている格子で京町家の表の格子のことをさす。格子は店の職業によって違いがある。
<麩屋格子>
麩・湯葉・豆腐・こんにゃくなどの水を扱う商売をしている京町家の格子で、格子の見付けは太く、無双窓になった格子で、明るさを調整できる格子をいう。
格子の内側には「水場」「七輪場」「揚場」などの作業台がすべて設置されており、濡れても大丈夫なように油紙のようなものが、障子のように内側にはめてあった。 |
<堺戸格子> <炭屋格子> |
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<堺戸格子>
鉄砲屋や小金物製造販売のような土間床の店先に建て込まれることが多い頑丈な格子戸である。
<炭屋格子>
炭屋はもともとは開放されていたが、炭の粉が飛ばないような配慮としてつけられるようになった。スノコのような格子である。 |
<米屋格子> <糸屋格子> |
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<米屋格子>
米俵が、ぶつかっても大丈夫なようになっており、格子は木地のままのものが多い。
<糸屋格子>
細い紐(糸)を職業として取り扱うので、採光に適した構造になっている。糸屋、紐屋、呉服屋などの繊維業界の店構えにつけられていた。 |
<仕舞屋格子> |
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<仕舞屋格子>(しもたやごうし)
商家ではない京町家の格子である。前は商いをしていたが隠居された京町家の格子ともいわれている。町家の「ミセの間」は居室となるのでこうした格子がつけられた。(京都文化博物館にて) |